20歳の頃
20歳位の頃、手紙を必死に書いた事があった。
書ききれなったから3回に分けて送った。
ある日、
夜勤明けで早朝に帰宅の際、
郵便受けを確認すると、
「読んだ」
と言う意味を持つサインが記されたハガキが届いていた。
クタクタで眠たかったのに、
全てが報われた…様な気がして、
構わず、その場に暫く崩れ落ちていた。
日が昇り、快晴と言える日だった。
空は青々と、太陽は眩しくて、
でも不思議と見ていられる眩しさで、
仰向けになりながら、
その光線を遮る様にハガキを視界に出し入れする事で、夢ではない事の確認を繰り返した。
やっていける
信じられる
そう言った気持ちを持つ事ができたのは、救いであった。
15、6年経った今も東京で生活をしている。
思い描いていた未来はどうやらなかなか難しい。
それでも、思い返す事でやっていける。
あの青空とあの太陽。
同じ東京で、誰もが毎日闘っている。
特別じゃない。
誰もが同じサヴァイバー。
いつか必ず。
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